マンションのこれからを考えてみました
ある仮定のマンションの状況から言えること、およびこれからを想像してみます。
〔仮定マンションの状況〕
場所:郊外
建物形状:1棟・10階建
竣工時期:2010年(築10年)
戸数:60戸
役員:理事5名、監事1名の輪番制
管理形態:全部委託方式
会計期:4月~翌年3月
次回通常総会:6月に予定されている
〔状況から分かること〕
- 築10年を終えられ、築11年目に入っている
- 全部委託方式であることから、長期修繕計画は存在する。
- 役員人数が6名であることから、区分所有者のほとんどの方が役員を経験されている。
- 長期修繕計画に設定されている第1回大規模修繕が近づいてきている
〔マンションのこれからを想像します〕
- 区分所有者の平均年齢は現在50歳前後と想定できます。
⇒国土交通省 住宅市場動向調査によれば、平成25年(2013年)の分譲マンション購入者の平均年齢は41.6歳であることから、仮定マンションでは購入時の区分所有者様の年齢は40歳、30代と40代の方が中心に買われ、50代以降の方が20%程度、20代の方が10%程度と推察します。 - 仮定マンションの今後の主な修繕工事は以下のように思われ、またその際の区分所有者の経済力を想定で表します。(標準的な会社員の年収を参考)
【考察】
これからの10年は、区分所有者様に経済力があり、多少の無理が効く期間。しかし、10年後から修繕項目が増えてゆき、逆に経済力が落ちてきます。経済的にも体力的にも無理が効かなくなってきます。そのような見通しを持って、今後の施策を考えていく必要があります。